斉藤道三は「美濃の蝮」の異名を取り、戦国時代において下克上を体現した大名です。
一介の商人から僧侶をへて戦国大名にまで登り詰めたという異例の経歴の持ち主であり、これら3つの道を歩んだことから「道三」と名乗ったと言われています。
織田信長に自分の娘である帰蝶(濃姫)を嫁がせ、織田家との同盟を強化しながら美濃の安定を進めていきますが、自子である斉藤義龍と対立し63歳で戦死。
謀略によって次々と家を乗っ取り、最終的に美濃の一国を手にするもののわが子に討たれるという波乱万丈の生涯はサクセスストーリーともピカレスクロマンとも見られ、小説などの題材にもよく使われる人物です。
バックデザインは蝮と道三の文字をベースに「銭の中を通り抜ける蝮」をデザイン。
これは彼が油売りの商人時代に富を築いた『お金の穴を通して油を注ぎ、もし縁に油が触れたら御代は結構』という販売方法と、道三の異名である蝮のイラストをミックスしたものです。また有名な「斉藤山城」の印章も併せて配置しました。
フロントには家紋の「立波」を中心に、道三が信長の印象を語った言葉「山城が子供、たわけが門外に馬を繋ぐべき案の内にて候」(今は馬鹿にしているけれども、我が子らは皆あの男の配下となるだろう)をあしらい、厳しい戦国時代を体現した彼だからこそ持ちえた正確に才能を見抜く「マムシの眼力」を表現しました。
デザイン:立澤竜也