伊達家忠臣の鑑 片倉小十郎
「片倉小十郎」と言えば「独眼龍」伊達政宗の軍師片倉景綱の別名であり、常に政宗の傍に付き従い、幾度となくその危機を救った忠臣として深く心に残っている方が多いと思います。この景綱の活躍以後「小十郎」という名は代々片倉家に受け継がれ、後の小十郎達もまた景綱同様伊達家に尽くしてきました。
特にその功績から高く評価され、伊達家における片倉家の地位を不動のものとしたのが初代景綱、二代目重長、三代目景長の「三人の小十郎」です。
まず伊達政宗の初陣よりつき従った初代小十郎こと片倉景綱は軍師でありながら戦場での武勲も多く、その知勇を駆使して数々の戦で勝利を導きました。
小田原攻めの際にも政宗に豊臣方での参戦を決意させて後の伊達家を救った他、豊臣秀吉からの大名に取り立てようという誘いを断り、生涯伊達家の為に身を尽くしたという忠臣の中の忠臣というべき人物です。
二代目の重長は大坂の陣でかつて黒田八虎の一人に数えられた名将後藤又兵衛を討ち取るなどの活躍を見せ「鬼の小十郎」と恐れられた一方、この時敵として戦った真田幸村の子供達を保護するなど情に厚い人物でした。また非常に容姿が美しく、小早川秀秋に追いかけ回されたという逸話も残っています。
三代目の小十郎、片倉景長は当時伊達家内の勢力争いが高じ、伊達家存亡の危機に瀕した「伊達騒動」の際、領内を統制し仙台藩を改易から救った功績が高く評価されています。
初代の小田原参陣への諌言、二代目の 大阪の陣での活躍、三代目の伊達騒動下の統制と、三人の小十郎の功績はあわせて「片倉家の三功」と呼ばれ、後世に伝えられています。
32作目となる今作は、そんな3人を筆頭として代々伊達家に尽くし続けた片倉小十郎達をテーマにデザインした作品です。
まず前面には戦場での彼を象徴する愛宕山大権現の護符を付けた半月の前立てに、力強く刀を振るう小十郎の甲冑姿を写しています。背面には旗印の釣鐘に3人の小十郎の名を重ねた形でデザインし、併せて片倉家の家紋である九曜紋も配置しました。
迫力のイラストは「蒲生氏郷」の作画で一躍有名になられた「会津の美人絵師」一葉さん。
刀の荒々しいタッチと対称的な背景の細部にまでわたる描きこみなど、様々な小十郎を表すスタイルが一体となった一枚です。
イラスト:一葉 デザイン:立澤竜也









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