関八州の雄 北条五代
北条早雲こと伊勢盛時が明応4年(1495年)に大森藤頼が治めていた相模の小田原城を奪取した時から始まり、その後100年間に渡って小田原を中心に関東一円を治めたのが早雲に続く二代・氏綱、三代・氏康、四代・ 氏政、五代・氏直の北条一族。
後に北条五代と呼ばれる事になる男たちです。
その登場が戦国時代の幕開けを告げた初代早雲、武蔵から下総まで所領を広げ北条姓を初めて名乗った二代氏綱、今川義元や上杉謙信、武田信玄といった強敵たちと戦いを繰り広げた三代氏康、240万石という北条家最大の勢力を築き上げた四代氏政、そしてその氏政と共に家を盛り立てながらも、豊臣秀吉との小田原合戦によって戦国大名としての北条家の幕を閉じる事になった五代氏直。彼らはそれぞれが時代の機を見る賢明さを持ち、次々と現れる強敵との戦いに勝ち残って関東一円に及ぶ広大な領地を手にしました。
そして手に入れた広大な支配地域を長い間に渡って支えたのが、その先進的な内政手腕です。徹底した検地や税制改革、目安箱の設置など、優れた政策と身分の上下に因らない公正な治世は領内に安定をもたらし、領民、家臣とも強い信頼関係を築き上げました。
北条氏が行ったこれらの施策は後の江戸幕府にも強い影響を与えています。
また北条氏の興亡の歴史はそのまま、日本の戦国史とも重なっている事にも注目です。
初代早雲の小田原城奪取が下克上の世の到来を告げる象徴的な出来事なら、その終結とともに天下統一がなされ、戦国大名という存在そのものの終焉を迎えたのが五代氏直と豊臣秀吉との小田原合戦です。まさに戦国時代は北条の興隆とともに現れ、衰亡と共に去ったと言えるでしょう。
家臣たちと共に住民に愛される政治を行い、100年もの間広大な領地を守った北条氏。
今作ではその統治能力の高さに注目し、関東一円に配置された支城の一つ一つを実際の兵力に比例した歯車で表現しました。背中には早雲が小田原城を攻めた時の有名な逸話にちなみ、松明をくくりつけた牛「火牛」のイラストを家紋、五代の名前と共に配置。
戦国の世、関東に一大勢力を築き上げた北条氏の戦国時代を象徴するドラマ性と、高い政治手腕によって発揮された自治体の機能性を併せて表現した一枚です。
デザイン:立澤竜也
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